コロナ禍で入園式も登園自体も延期に。自分の誕生日当日はその社会の不穏な空気に気をとられて年記を書くのを忘れていたので、書いているのは息子氏4歳の誕生日。登園にも慣れ、父も母も知らない時間が少しずつ増えてきた。もうしばらくしたら、そんな時間のほうが長くなるのだろうか。
去年仕事場を変えて丸一年。自分のタイミングとしても、多分相手のタイミングとしても、そして社会の状況から見ても、ちょうど良いタイミングだったのではないか、ちょうど良いタイミングだったと言えるように出来たのではないか、と思う。
自分から変わりたいと思って行ったので、変化は基本的に受け入れるという前提だったのが、結果的にはプラスに働いたように思う。少し回り道をしているように見えて、やりたかったことに近づいている感触を持っている。それに加えて、その回り道の中で思ってもいなかった出会いもあり、あとから振り返ればその人との出会いは自分にとってとても大きな出来事だった、という事になるのではないかと思う。
自分がまだやった事がなかった新しい事に正対し、出来ない事を認めることになるかもしれないという恐れを乗り越えて取り組み、出来たときの喜びは大きい。そしてそれと同じかそれにも増して、息子氏や一緒に働いている若いスタッフが、今まで出来なかった事が出来るようになっていく姿を見るのもうれしい。自分もまだまだ出来る事を増やしていきたいが、彼らを肩車して僕では手が届かなかった所に手をかける手助けが出来たら良いなというような想いが、少しだけ芽生えてきた。悲観せず、楽観せず、達観せず。淡々と、眈々と。