「WebLog始めました」というエントリでブログを書き始めたのが2003年の8月なので、もうすぐ10年になる。当時20歳だった僕は、今日30歳になった。20歳当時に住んでいた柏崎から、金沢、福井、東京と移り住み、そしてまた福井に戻ってきた。この10年の間に、転職し、結婚し、手術し、喫煙して禁煙もし、10年前と変わっていない所の方が少ないのではないか、と思ってしまうぐらいの時間が流れた。
前述の初投稿エントリでは、「でもやっぱり、このテキストは何の役に立つんだろう?という謎は晴れず。」と結んでいた。当時は自分でMovable Typeをインストールし、その動作テストも兼ねて書いていただけで、一個人がネットに向かって言葉を発していく意味など分からなかったけれど、今ではブログサービスもあるしTwitterもあるしFacebookもあるしで、ごくごく普通の事になった。
ここ数年はTwitterやFacebookに書き込むようになっていたので、2010年あたりからブログの更新頻度はさっぱり減ってしまった。それが今になってまた再開させようとしているのは、書き込むのは一瞬だけれど流れていくのも一瞬なTwitterやFacebookといった場所ではなく、自分が生きている限りは継続される場所に、きちんとストックしておきたいと思うようになったから。
「でもやっぱり、このテキストは何の役に立つんだろう?という謎は晴れず。」と言っていた10年前の自分の「謎」に答えるとするならば、10年かけて書いてきた1,143エントリは、今見返すと文章や内容や考え方が赤面物だったり、月ごとのエントリ数がその時の孤独具合を表していたりもするのだけれど、それら一つ一つのエントリにはたいした意味はなくとも、全てがまとまった時に見えてくるその変遷には、今後も継続しておこうと思う程には意味があると思うよ、と答えておく事にする。
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過去のエントリは「iwalog@2003-2012 Archive」として残しておくことにした。赤面物の10年分のエントリを背後にしながら書いていくのは気が引けるが、完全に無かった事にすることも出来ないので、切り分けて保存しておく、という事にした。